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ロシアの銀行もガスプロムもロシア人も「ドルよ、さらば!」(カレイドスコープより)

ブログ≪カレイドスコープ≫に興味深い記事がありましたので転載させていただきます。
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-2902.html


ロシアの銀行もガスプロムもロシア人も「ドルよ、さらば!」

カレイド1

カレイド2


「ドル以外の通貨の使用を拡げていくことは、ロシアの大銀行が今まさに処理を進めている重要な課題である」
「ロシアのガスプロムは、米ドルからユーロに切り替える。その他のロシアの大企業も同様に、米ドル以外の他の通貨に切り替えつつある」
「ロシア人は一ヵ月で61%の資金をアメリカの銀行から引き上げた」
ロシアは、国策として完全にドルとの決別を決めた。


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ロシア人は米国の銀行から急激に資金を引き上げている

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地球上の全国家は、千鳥足ながら、大きな金融大転換を経験している最中です。
こうしている間に、ロシア国民は、今までにないペースでお金を米国の銀行から引き上げているのです。

・ ・・・このように、オバマがロシアに対して経済制裁を発動するまでもなく、ロシア人は、3月のうちに 米国の銀行から資金を引き上げ始めている。

米国の銀行のロシア国民による保証金額は、216億ドルから84億ドルに突然落ち込んだ。
彼らは、たった1ヵ月で61%の資金を米国の銀行の預金から引き上げたことになる。

カレイド3

彼らは、キプロスでこのような事態について学習したのだ。
その教訓は、「没収される前に、 資金を引き上げろ」である。
こうした動きが米国の経済を弱らせ、米国の金融システムを毀損すると考えない人々は、以下の記事を読む必要があります。
「非ドル化現象:ロシアは、オイルダラーに大きな一撃を加える寸前」


ロシアのガスプロムは、米ドルからユーロに切り替える

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米国債保有国ランキングを見てください。
上から12番目にRussiaがあります。

ロシアは、凄い勢いで米国債を売っています。アメリカの経済制裁は、ウクライナ問題の衝突だけではなく、もっとずっと以前からロシアが米 国債を売ることによって、米国に脅威を与えていたことによるものであると推察されるのです。

ロシアは、さらに天然ガスや石油の国際取引において、米ドルを使用せず、自国通貨と相手国の通貨で決済する二国間貿易の体制づくりを急いでいます。
これは、ロシアの大企業と大銀行が国策として進めているのです。

以下は、小説家であり弁護士であるマイケル・シャイダーの「ロシアは実際にドルを回避しつつある」の記事です。

ロシア人は、実際にオイルダラーに対抗する動きを見せています。
彼らは真剣に「脱ドル戦略」に取り組んでいるのです。

世界最大の天然ガス生産事業者・ガスプロム(天然ガス埋蔵量世界一のロシアの国営企業)は、天然ガス供給に対する報酬の受け取りを、今までの米ドルからユーロに切り替えるという協定に署名しました。署名したのは 、ロシアにとって大口の買い手側数社。

ガスプロムの株式の過半数はロシア政府が保有しているので、この決定はロシア政府の承認なしには成し得なかったでしょう。
アメリカの主流ニュース・ネットワークは、このビッグニュースを取り上げていませんが、これは驚くべき大きなニュースなのです。

ガスプロムは世界最大の企業のうちの一つで、ロシアのGDPの8%を占めています。地球上の天然ガス埋蔵量の18%を保有し、同時に、巨大な石油生産者でもあります。
したがって、この動きは、非常に重要なのです。

オバマが、ウクライナ紛争の制裁措置として、ロシアに無意味な経済制裁を加えると宣言したとき、彼は 、ニュースが一巡した後は、世界中の人々は、このことを忘れてしまうだろうと考えていたようです。
しかし、ロシアの人々は、これを忘れないどころか、アメリカの難癖を決して許すことはないでしょう。

この点で、ロシア人は、アメリカに完全に背を向けているのです。

これは、どんなメジャーなアメリカのニュースからも得ることができない情報です。
しかし、ガスプロムが現在やっていることは、実際に世界金融の景色を変えてしまう可能性があり ます。

下記は、イタル・タス通 信社の報告からの抜粋です。

「ガスプロム・ネプチ(Gazprom Neft)は、契約による支払い(代金の受け取り)を米ドルからユーロに切り替 えることについて、買い手との間で追加署名した。
ベラルーシでのルーブルの支払いについても同意された」
と、ガスプロムの元社長、アレクサンダー・デュコフ(Alexander Dyukov)が記者会見で述べた。

彼は、また、大口の買い手10社のうち、9社がドルからユーロに切り替えることに合意したと話した。
ただし、ロシアの大手企業の中で、ガスプロムだけが、国際取引で米ドルを使用しないことを決めたわけ ではありません。
ロシアの報道機関・RTによれば、その他のロシアの大企業も同様に、米ドル以外の他の通貨に切り替えつつある、ということです。

ロシアは、ドル市場への依存度を下げるために、契約者(特に中国)との取引上の問題を次々と解決していくだろう。それらはアジア通貨での契約者である。
これは、ロシアの資金を凍結している西側の制裁措置に対抗するためである。

「さまざまな製品を使いはじめようと、過去数週間、人民幣(中国元)や他のアジア通貨で、アジアにおける取引を開始しようとしているロシアの大企業の市場において重要な利害があった」と、パベル・テプルーヒン(ロシアのドイツ銀行の会長)がフィナンシャルタイムズに語った。その内容は記事で公表されている。

中国元や香港ドル、シンガポール・ドルなどの他のアジア通貨で貿易勘定の多様化を図ることは、ロシア の「アジア軸足戦略」の一環である。
ヨーロッパやアメリカとの緊張は、ウクライナでのロシアの動きそのままに残っているのだ。

「脱ドル」は、ロシアの大銀行が今まさに処理を進めている重要な課題

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ゼロ・ヘッジによれば、「ドル以外の通貨の使用を拡げていくことは、ロシアの大銀行が今まさに処理を進めている重要な課題である」とのこと。

アンドレイ・コースティン(ロシアの国立銀行VTBの最高経営責任者)は、ドル以外の通貨の使用を拡張することが、銀行の「主なタスク」のうちの一つであると語った。

「中国との二国間貿易が広がるにつれて、中国元とルーブルとの相互使用を展開していくことは、アジェンダの最優先事項である。だから、われわれはそれに向けて、今作業を進めている」と、彼はプーチンに作業報告を行っている。

「われわれは5月以来、この作業を進めている」とアンドレイ・コースティンは言う。

「ロシアが、ドルへの依存率を減らそうとすることは間違っていない。実際に、そうした措置を講じることは合理的である」と、ヨーロッパの別の大銀行のロシアの会長は話している。

彼は、「ロシアがリスクの高いドルとの接触を保っている限りは、金融危機の時に過酷な相場変動の危険 に晒されることになる」とつけ加えた。

同時に、「ただし、日本との貿易決済をドルで行わなければならないという理由もない」と語った。

ドル回避のために金を世界中から集めている中国

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以前、本ブログで、怪異な金融ジャーナリスト、マックス・カイザーが、「ワシントンが金融テクノロジ ーと一体となって、国際的な金融詐欺-金融市場の操作を行っている」ことを暴露した記事を書きました。

カイザーは、「ホワイトハウスは、もはや、ウォールストリート、ブーズ・アレン、ヘッジファンド、そ して汚れた銀行家の経済的利益の操り人形に成り下がっている」と言っています。

このことは、カイザーだけでなく、かねてから多くの経済学者が指摘しています。
その他の不自然な動きを見るにつけても、アメリカの株高は「ワシントンの操作によって作られた」インチキ相場であると考えなければなりません。

マックス・カイザーは、その一連の指摘に続いて、このように言っています。(省略)


「一極集中世界」の覇権と、それを防ぐロシアの「多極化未来世界」

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米国の経済体制が、脱ドル宣言をしたロシアや中国以外の世界の国々に極端に依存しているということも事実です。
世界の他の国々では、二国間相互の貿易に米ドルを使っているので米ドルの価値を人為的に高く維持し、 借り入れコストを人為的に低く抑えたままなのです。

ロシアが毀損された米ドルを放棄するととも、今後、他国もその前例に従い始めると、財政的な雪崩現象が起こるかもしれません。
今まさに、その転換点に差しかかっているのです。

だからといって、変化はすぐには感じられないでしょう。
このことが、来週、あるいは来月に金融災害を引き起こすことになろうとは誰も予想もしないのです。

しかし、これとて、米国経済の中に醸成されている「大きな嵐」の一要素に過ぎないのです。

この数年、人々は偽りの経済の安定の中で暮らしています。
長期見通しは少しも良くなっていないのです。

実際、米国経済と、その財務基盤を破壊されており、長期的な傾向は、さらに悪くなり続けることは確実です。
偽りの好況を楽しむのも悪くはないでしょうけれど、それは大して長くは続かないのです。

さて、ここまで読んできた方は、以前に、緻密で正確なアナリスト、トニー・カータルッチの「分割されたウクライナは、東西の新構想の実験場」というタイ トルの記事を紹介したことを覚えているでしょうか。(メルマガ50号に詳述  本ブログ記事ではこちら)

彼は、ウクライナ問題は、単なる一地方の内紛ではなく、西側(米・欧)の「一極集中世界(つまり世界 政府への動き)」の覇権と、それを防ぐロシアの「多極化未来世界」との攻防であると分析しています。

これは、まったくそのとおりです。
しかし、一見したところ、ドルとルーブルの攻防戦に置き換えることができるように見えるのですが、実は、その奥に隠されたアジェンダがあって、結果として両陣営の今の動きは、ドル崩壊後に現れる世界通貨への道程にあるものであると言えるのです。

それは、ボストン大学経済学部教授のローレンス・コトリコフが15人のノーベル経済学賞受賞者を含む 1000人以上の経済学者とともに、
「アメリカ政府は偽りの会計を出している。実は米国の借金は200 兆ドル(2京円)以上。どうであれ、恐慌、ハイパーインフレは不可避。後は、死に方を選ぶだけだ」 と言っているように、ドルの息の根を止めるカタストロフィーによって(世界通貨を導入したいグローバル・エリートたちにとっては、いわば「生みの苦しみ」)、世界通貨の必要性を人々に受け入れさせるようにするプロセスの上にあるものと位置づけられるのです 。

最大の問題は、では、日本にはどんな災厄が訪れるのだろうか、ということです。
今の日本の政権が次々と予測不可能なふるまいをしている限り、それがなかなか見えてこないのです。


メルマガ62号のメニュー
・パート1
-脱力の時間-
やっぱり「安全」は美味しい
-今日の視点-
人間の欲望とグローバリズムと無知な政治家たち
-ドル覇権の終了-
ロシアの銀行はドル以外の通貨で貿易決済をする体制を整えている

・パート2
-資産防衛-
日本の金需要に第二の大波がやってくる-
-日本解体-
高齢者高額医療問題で、「さっさと死ねるように」は本当だった
-編集後記-
復活する現代の「ヒエラルキー」



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