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脳梗塞の後遺症

 先日、ラーメン屋へ入って気まぐれで漫画の単行本を見ながら泣いてしまった。グッとこらえるのだがどうにも抑えることができない。嗚咽しそうになり、涙もあふれ出てしまう。「シェフ」というごく普通の漫画だが、要所要所に出てくる主人公の優しさなどが涙腺を刺激してしまう。目を真っ赤にして店を出てきた。
 
 脳梗塞の後遺症であまり知られていないものに【感覚障害】と【感受性の障害】がある。前者は色々な器官が正常に働かなくなってしまうもので、私の場合は麻痺した側の左手の“熱さに対する感覚”がおかしくなってしまった。炊き立てのご飯などをご飯茶碗などに盛ると熱くて手に持っていられなくなる。だから今でも茶碗は熱の伝わりにくい味噌汁の茶碗だ。もう一つは平衡感覚だ。耳の付近にある平衡感覚を司るところへの血流が悪いのか?ふらふら感は未だに直らない。
 また後者の場合障害と言っていいものかは分からないが、感受性の部分が異常に敏感になる。私が思うに、前頭葉の部分が壊死して本能を司る後頭部のみが動いているので“感情の部分だけがストレートに出てくる”ような気がする。つまり理論的な部分を担当する前頭葉が働かなくなってしまうということだ。

 今から16年前(47歳)脳梗塞を発症したばかりのころ、この独特の症状が回りの人に分かってもらえずに苦労した。私の義父(妻の父)は普段は神経細やかで非常に親切なのだが、酒が入って目が据わってくると突然人が変わってしまう。(酒乱)
 以前義理の弟(妻の弟)の結婚話が持ち上がっていたころ義父はなんやかんやと反対していた。私は間に入って穏やかに説得した。そんな甲斐もあってか結局二人は結婚したのだが、ちょっとしたいざこざがあって家を出て、義父たちとは別居してしまった。
 その後義母が亡くなって葬式の後の“ご苦労呼び”のとき事件は起こった。自分で「出て行け!」と言って追い出したのに未だにアパートで別居している息子夫婦に何かと因縁をつけ始めた。息子夫婦は頃合を見て帰ってしまったが、それがまた気にいらないのだ。今度は私の方に因縁をつけてきた。執拗に追求してきてまるで喧嘩を売っているようになった。
 病気になる前なら巧みにかわして説得する自信はあったが、つい反抗的な言葉を使ってしまった。大喧嘩になった、と言っても私は言いたいことの10分の一も言えずに無言の抵抗をするしかなかった。

 その後、義父は脳卒中で亡くなってしまったが、苦い思い出だ。

 感情が高ぶると、手がぶるぶると震えて論理的な言葉など出せなくなってしまうのだ。よく市役所や病院の受付などでそういった老人を見かけるが、まったく同じ症状だ。実際は考えていることの十分の一も話せないもどかしさがあるのだ。テレビを見ていても些細なことで急に泣き出したりする。映画館などでは号泣するので人と離れて観るしかない。

 分かって欲しいのはこれは病気の後遺症ということだ。しかし家族も含めて一見正常そうに見える顔つきから、そのような行動をすることに理解を得られずに批難されがちだ。なったものでなければ分からないそれら諸々の症状を少しでも緩和するために孤独な戦いを続けなければならないのだ。ふらふら感にしても、少しでも緩和できればと足の筋力をつける努力は怠らない。私は死ぬまであきらめない!
 
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